知られざる地元の名泉

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米丸温泉

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4代目の山村恵津子さん、3代目のエミ子さんと脱衣所の前の椅子に座って撮影

姶良市蒲生町米丸にある「米丸温泉」を訪問しました。緑に囲まれた場所にあります。130年以上の歴史があり、西南戦争での負傷者がこの温泉で傷を癒したという記録が残っています。昔は薬局だったそうですが、温泉の効能が素晴らしかったために温泉の運営を始めたそうです。

受付ではオーナーの恵津子さんが優しい笑顔で迎えてくれました。米丸温泉の4代目になります。

米丸温泉は築120年の日本家屋の中にあります。お客さんからはよく「おばあちゃん家の雰囲気」と言われるそうです。たしかにとても懐かしい雰囲気です。受付から浴場に行くまでの和室は広くて開放感があります。

脱衣所はシンプルにボックスがあるのみですが、綺麗です。

浴室の鄙びた雰囲気は素敵ですね。泉質は炭酸水素塩泉で源泉温度は30.5℃と低いので源泉を加熱した温泉と加温なしの温泉を混ぜて温度調節をしています。

お湯が減ったときや少し冷めたときはこの湯口から加温されたお湯が注がれます。注がれるタイミングは恵津子さんが見極めています。飲んでみると昆布出汁のような味がして、色々な成分が凝縮されていることを感じさせられます。

皮膚の具合が悪くなると米丸温泉へ通うという栄治さんは68歳。この温泉の効果を身をもって感じていらっしゃいます。このお湯は殺菌作用が高く、汲んでしばらく置いておいても全く腐らないそうです。

米丸温泉は知る人ぞ知る温泉でお湯は乾癬などの皮膚病や切り傷によく効くそうです。評判を聞いて、遠く関東に住んでいる方も訪ねて来ることがあるとか。恵津子さんも自身も皮膚病がありましたが、ここに来てからというもの肌が綺麗になり、かぶれや腫れなども全く無くなったそうです。

また、米丸温泉には鉱泉を取材するとよく聞く「とげ抜き」の効果もあるそうです。恵津子さんが実際にお客さんの体の中から出てきたとげを保管されていました。見ると結構大きいです!恵津子さんは実際に腕から大きなとげが出てくるところまで見たそうです。なぜ温泉に患部を浸けるととげが出てくるのか理由は不明ですが、この話は取材中、至るところで聞きました。不思議です。

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温泉:米丸温泉(よねまるおんせん)
住所:鹿児島県姶良市蒲生町米丸3275
電話番号:099-552-0248
所要時間(車):鹿児島市中心部から37分、鹿児島空港から26分
駐車場:30台
営業時間:13:00~17:00(平日)、09:15~17:00(土日)
定休日:毎月2日、12日、22日
入浴料:390円