知られざる地元の名泉

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硫黄島 東温泉

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港でジャンベ留学生のお三方(左から3名)と、20年前にジャンベ導入を担当された秀人さん(右)と撮影

鹿児島県三島村にある「硫黄島 東温泉」を訪問しました。東京都の硫黄島とは別の島ですので、ご注意を。硫黄島へは鹿児島港からフェリーみしまに乗って、3時間半ほどで行くことができます。フェリーは週に3便ほど出ています。また、鹿児島空港から飛行機でも行くことができ、こちらは週2便あるそうです。

硫黄島というだけあって、硫黄岳からは白煙が噴き上がっています。10世紀から13世紀にかけて行われた日宋貿易では島で採れる硫黄が火薬の原料として重要な輸出品となっていたそうです。海はところどころ鉄分を含む温泉のために茶色く濁っています。

目的の東温泉は島の東部、硫黄岳のふもとの海辺にあります。

途中で車をおいて、岩場を進むと見えてきました。

濃い緑色です。東温泉にはこのような緑色の酸性泉が3つあります。大きめの浴槽が2つ、小さめの浴槽が1つあります。海のすぐそばです。

源泉はとくに緑色が濃いですね。大量に湧出しています。

硫黄島の役場で、長年、企画担当をされていた秀人さんです。温泉に浸かりながら、東温泉は明礬が多く、泉質が非常に良いという話をしてくれました。実は温泉に来る前にも展望台でお会いしたのですが、その際にも、12世紀に平氏打倒の陰謀に加わり、硫黄島へ流刑になったと言われている俊寛がいかにして硫黄島へ辿り着いたかという話をしてくれました。当然ですが、超詳しいです!普段は鹿児島市にいらっしゃるそうなので、今回、お会いできたのは幸運でした!

さて、幸運といえば、温泉のすぐそこの海中でウミガメが泳いでいるのを見ることができました!ウミガメの形、分かりますか?夏の時期は島に産卵に来ているそうです。

硫黄島はウミガメだけにとどまりません。なんと、野生の孔雀がいます。元々、島に生息していたわけではなく、1970年代に島がリゾート開発された時代にホロホロ鳥とともに持ち込まれたそうです。その後、開発は中止され、美味しいホロホロ鳥は捕食されていなくなってしまったそうですが、孔雀は野生化して生き残ったそうです。島にはタヌキやイノシシといった天敵がいないことも幸いしたとか。

で、初めて見たんですが、孔雀って飛ぶんですね。写真を撮ろうと思って近づくと、彼らは素早く小走りに逃げていくんですが、このときは飛びました。大きな羽をゆったりバサっと揺らして。ああ、飛ぶんだーと思って見てたんですが、空飛ぶ孔雀っていいですね。格好いいです。

さて、硫黄島の伝説はさらに続きます。なんと、壇ノ浦の戦いで敗れて入水したとされる安徳天皇のお墓があります。平家の落人伝説は九州に多いのですが、実は鹿児島県の離島にたくさんあります。そして、その中でも最も重要な安徳天皇のお墓が硫黄島にはあるんですね。平清盛が力を入れていた日宋貿易でも硫黄島は有名な島だったわけで、かつ、俊寛を流刑にした島でもあり、「最果ての島、ここまでくれば大丈夫」といったイメージが浸透していたのでしょうか。

小路を進んだ奥には安徳天皇と重臣たちのお墓があります。お墓の周りは、澄んでいて気持ちの良い空気が流れています。ぜひお参りしてみてください。

また、これもすごいなと思ったのですが、硫黄島には御所があります。安徳天皇の子孫の方が30代以上に渡って、島の政に関与されていたそうです。研究者によって、屋久島から貢物が届いた、という記録まで発見されたとか。当時、島では「天皇さん」と呼ばれ、尊敬されていたそうです。興味深い話です。

硫黄島は面白くてまだ終わりません。なぜか西アフリカの伝統楽器であるジャンベの学校があります。20年前にNHKと一緒に島への導入を企画したときの島の担当が秀人さんだったそうですが、それが今でも根付いて、続いているというのがすごいですね。

フェリーの入港時には必ずジャンベ学校の生徒達が演奏で迎えてくれます。帰りの出港時に激しい雨が降ってきたのですが、待合所の中からずっと手を振り続けてくれました。感謝。

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温泉名:硫黄島 東温泉(いおうじま・ひがしおんせん)
住所:鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島
電話番号:無し
所要時間(車):硫黄島港から10分、薩摩硫黄島飛行場から20分
駐車場:10台
営業時間:00:00~24:00
定休日:年中無休
料金:無料