知られざる地元の名泉

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杖立温泉 純和風旅館泉屋

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女将の渡邊香さんと休憩室で撮影

熊本県阿蘇郡小国町下城にある「杖立温泉 純和風旅館泉屋」を訪問しました。杖立温泉には温泉の蒸気を利用した蒸し場があります。

泉屋は明治5年に旅館業を開始されたそうです。ちなみに杖立温泉自体は西暦200年頃には開湯していたとか。古くからの温泉地なんですね。

旅館の玄関を入ると、女将の香さんが笑顔で迎えてくれます。元々は人見知りとおっしゃっていましたが、明るくて、きれいな声が印象的な方です。杖立温泉の歴史についてもお詳しいので、杖立温泉に行ったらいろいろ話を聞いてみましょう!

脱衣所は清潔で広々としています。鍵付きロッカーもあるので安心ですね。

この日はこちらが男性用の浴室でした。女性用と日替わりです。湯治場だった時代からあるというお風呂、渋いですね。泉質は塩化物泉ですが、塩味はそれほどなく、ツルツルとしてやわらかいお湯です。以前、調査したところ、メタケイ酸の量が多く、それがツルツルの要因になっているということがわかったそうです。

湯口です。お湯に浸かっていると芯から温まります。湯治目的で入られるお客さんの中には体調が良くなり、本当に杖を忘れて行かれる方もいるとか。「腰が痛くてまっすぐ起きられなかったのが、翌朝まっすぐ起きられた!」「冷え性なのに寝るまで足がポカポカだった!」「温泉に入って肌が柔らかくなった!」といった感想をおっしゃるお客さんが多いそうです。最近は「赤ちゃんでも入れるやさしいお湯」として人気だとか。

この日、宿泊されていた匡伸さんです。露天風呂でゆったりとされていました。

こちらはむし湯です。古くからある穴ぐらタイプです。杖立では風邪はむし湯に入って治すそうです。たしかに鼻の通りが良くなりそうですね。また、花粉症にもいいとか。

こちらは日替わりで変わるもう一方の浴室にある「木」のむし湯です。真ん中が開いていますが、全部で5基あります。中の椅子に座って首だけ出して扉を閉めると、下から蒸気が湧いてくる仕組みです。これ、気持ちいいです。

「木」のむし湯の隣の浴槽です。かなり大きいというか広いです。しかも、この先には露天風呂まであります。泉屋の湯量はかなり多いですね。毎分80-140リットルものお湯が出ているそうです。

館内には休憩室もあります。

休憩室ではプリンをいただきました。杖立温泉では各旅館や店舗がそれぞれにオリジナルのプリンを作っていて、プリンの食べ歩きが若い世代に人気です。ちなみに泉屋ではほうじ茶プリンを出しているのですが、これが格別に美味しかったです。ほうじ茶の香りとジュレのとろっとした食感がたまりません。なんでも、大女将がお茶屋さんから嫁いできたことから、杖立温泉では「泉屋と言えばお茶」ということになっていて、ほうじ茶プリンもそこから着想されたそうです。こういった若い世代を惹きつけるアイデアを町ぐるみで実現しているのが良いなと思いました。

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温泉:杖立温泉 純和風旅館泉屋(つえたておんせん・じゅんわふうりょかんいずみや)
住所:熊本県阿蘇郡小国町下城4179
電話番号:0967-48-0021
所要時間(車):熊本市中心部から1時間36分、熊本空港から1時間12分
駐車場:約25台
営業時間:09:00~20:00
定休日:不定休
入浴料:500円