知られざる地元の名泉

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鶴の湯温泉

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温泉の株主である高橋興弘さん、草留五月男さんと入口の前で撮影

宮崎県えびの市水流(つる)にある「鶴の湯」を訪問しました。「鶴の湯」の名前の由来は地元の方もはっきりはわからないそうなのですが、地名の「水流」を「つる」と読むことから、「鶴」に繋がったのではないか、ということです。

入口を入ると入浴料を入れる水色の箱があります。なんとも良い味出してますね(笑)。温泉もたのしみです。

脱衣所はシンプルです。綺麗に清掃されています。鍵付きロッカーはありません。

浴槽がどん!と真ん中にあります。2槽に分かれていて、奥があつ湯、手前がぬる湯となっています。女湯も同じ作りだそうです。常連さん達の多くは相撲中継が終わってからいらっしゃるそうで、湯の華ならぬ相撲談議に華を咲かせているそうです(笑)。

湯口からは無色透明の炭酸水素塩泉がかけ流しされています。源泉は50度前後あるため、湯量の調節や加水によって適温にしているそうです。

鹿児島生まれの努さん83歳です。えびの市に住み始めて数十年だそうで、毎日こちらの温泉に入浴しに来ていらっしゃいます。

株主で会計係の興弘さん(左)と代表取締役の五月男さん(右)です。こちらの温泉は明治時代からあり、以前は国民学校の温泉として地元の子供たちが利用していたそうです。官から民へ払い下げられた際に地元の35世帯で温泉の株主となり、現在も12世帯で経営されています。株主で協力し合い、毎日の掃除を含めたメンテナンスをしっかりと実施されています。

最後に、地元の温泉って良いなと思ったのがこちら。

「ゆずり合い」 それが湯の花 鶴の湯温泉

地元の人達にどういった形で利用されてきた温泉なのかが伝わってくる素敵な温泉標語です。えびの市では、ここ数年、利用者の減少によって地域の公衆浴場が4~5つほどもなくなったそうなのですが、こういった公衆浴場がなくなるのは惜しいです!鶴の湯温泉にはずっとずっと残っていってほしいですね。

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温泉:鶴の湯温泉(つるのゆおんせん)
住所:宮崎県えびの市水流
電話番号:なし
所要時間(車):宮崎県中心部から1時間8分、宮崎空港から1時間12分
駐車場:約7台
営業時間:07:00~21:00
定休日:年中無休
入浴料:200円