知られざる地元の名泉

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阿母ヶ平鉱泉

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オーナーの鹿嶋重明さんと入口横のベンチで撮影

宮崎県小林市堤にある「阿母ヶ平鉱泉」を訪問しました。読み方は「あばがひらこうせん」です。道路を走っていると、不意に不思議な看板に出くわします。この怪しい雰囲気・・・行ってみるしかないですね。

さきほどの看板から数キロ進んだところにゲートが見えてきます。

建物外観です。こちらの鉱泉もしっかり煙突が出ていていいですね。阿母ヶ平鉱泉の名前の由来をオーナーの重明さんに伺ったところ、このあたりの部落を阿母ヶ平と呼ぶわけでもなく、唯一、この鉱泉のみが阿母ヶ平という名前になっているそうです。不思議に思って調べてみても理由は不明だったとか。インドの馬頭観音から来ているのではないか、という説もあるそうなのですが、なにか気になる不思議な名前ですね。

受付では重明さんのお手伝いをされているご親戚の和樹さんが優しく迎えてくれます。お話を伺ってわかったのですが、とても熱いハートの持ち主です。

脱衣所は広くスッキリしていて清潔です。鍵付きロッカーはありませんので、貴重品は自己管理しましょう。

内湯です。オープン時のお湯を注いだばかりのときには甘い香りがするそうです。入浴感が良く、お湯は透き通っています。お湯が透明なのは薪を使ってゆっくりと温度を上げているからで、ボイラーで一気に温度を上げた場合は粉末状に白っぽい湯の華が出てくるんだとか。

湯口からは十分な湯量が注がれています。

2,3日に一度は必ず来るという常連の信夫さん84歳です。こちらのお湯は神経痛によく効くそうです。

露天風呂です。眼下に岩瀬川を臨むこの雰囲気、気持ちいいです。和樹さんによれば、岩瀬川には鯉が集まるポイントがあり、露天風呂から見ることができるそうです。

庭にあるお堂です。こちらの下に泉源があるとか。

馬です。なぜ馬か。阿母ヶ平鉱泉の発見には馬が関係しています。元々は阿馬ヶ平鉱泉(「母」ではなく「馬」)とも言ったそうで、江戸時代、足を折って農耕に使用できなくなった馬をこの地に捨てていたところが、次に来てみると、その馬が池のようになった場所の水に体を浸すことで怪我を治して元気になっていた、ということから阿母ヶ平鉱泉の歴史が始まっているそうです。

オーナーの重明さん(右)は、元々、地元の議員をされていたこともあり、地元への奉仕の一環として阿母ヶ平鉱泉を前オーナーから引き継いで運営されています。なんと、毎月、赤字を補填しながらの運営だそうです。当日は地元の神職系のご友人の方がいらっしゃっていたのですが、重明さんのことを「この人は生き神様だよ~」と盛んに仰っていました。静かで穏やかな笑顔、すごくわかる気がします。以前はお一人で、そして現在は、ご親戚の和樹さん(左)とともに阿母ヶ平鉱泉の運営継続に日々腐心されています。

さて、こちらは鉱泉を加温するための燃料に使う廃材です。なるべく重油を使わないことで燃料代を抑えることができます。ただし、廃材を切ったり運んだりというのはかなり体力を使う重労働だそうです。これを毎日やり続けるというのは本当に頭が下がりますね。

廃材を燃やす炉ではゆらゆらと炎が燃えていました。和樹さん曰く、運営について幾度となく辞めようと検討されたことがあったそうなのですが、その度にお客さんからの続けてほしいという要望に応えて継続してきているそうです。知恵と体力に加えて、身銭を切って地元のために継続を模索する姿勢にただただ感謝ですね。

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温泉:阿母ヶ平鉱泉(あばがひらこうせん)
住所:宮崎県小林市堤1833-2
電話番号:0984-23-1820
所要時間(車):宮崎市中心部から1時間3分、宮崎空港から1時間1分
駐車場:約20台
営業時間:13:00~20:00(受付19:00まで)
定休日:毎月第2・4月曜日
入浴料:500円