知られざる地元の名泉

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照湯温泉

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番台を担当をしている婦人会会長の板井武子さんと受付前のベンチで撮影

大分県別府市小倉にある「照湯温泉」を訪問しました。なぜか建物側面に鬼瓦があります。

これは一体・・・番台を担当している地区の婦人会会長の武子さんにお話を伺ったところ、元々、こちらの温泉は豊後森藩を治めていた久留嶋家が開いた温泉で、現在は四国の今治に住んでいるその久留嶋家の子孫の方が寄付をしてくれたものだそうです。鬼瓦は今治の名産なんですね。

外観です。平成15年に現在の場所へ移築されたそうです。

受付では武子さんの幼馴染の勝子さんが優しい笑顔で迎えてくれました。施設は婦人会のスタッフによって運営されていて、華やかな雰囲気です。お湯が熱いので、いつも初めての方には「火傷しないように」ということを伝えているそうです。

脱衣所です。浴室と一体型でスッキリしていて非常に綺麗です。こちらの温泉の綺麗さは有名で他の公衆浴場を運営されている方も入りに来られるほどだそうです。

こちらが殿様湯です。移築前に使っていた石を現在でもそのまま使い続けているそうです。また、移築前は混浴だったそうですが、現在は一日ごとに男性用と女性用に分かれて利用されています。毎日、武子さんのご主人が清掃されるそうなのですが、石にカビを生えさせないために水滴はひとつずつ全てスポンジで吸い取っているそうです。

湯口です。照湯温泉では湧き上がる蒸気に地下水を流すことで温泉を沸かしています。天気によって色が変わるそうで、青い色になることも湯の華が大量に出ることもあるそうです。不思議ですね。お客様からは神経痛や肩こりによく効く、肌にも良いと言われることが多いそうです。冬でも湯冷めしないので下着のまま帰るお客さんもいるんだとか。

別府出身の慎太郎さんです。現在は東京にお住まいなのですが、出張で別府に来ることが多く、よく立ち寄られるそうです。

こちらは姫様の湯です。殿様湯と一日ごとに交代で男性用、女性用と割り振られています。

受付前のベンチです。いつもお風呂を上がられたお客さんがここに座って談笑されているそうです。とくにテレビで相撲中継が始まると、終わるまで誰も帰らないんだとか。微笑ましいですね(笑)。

こちらで作っている温泉卵をいただきました。3個100円と格安で販売されています。

武子さんは、毎月、地元の温泉会議に出席されていて、こちらの温泉以外にも2つの温泉を管理されています。非常に意欲的な方で今後のサービスについてお話を伺ったところ、「女性サービスDay」というものを設けたいということでした。何かというと、例えば、乳がんで乳房を切除、他の方と一緒に入ることを気にされる女性がゆっくり入れるような日を作りたいそうです。女性ならではの発想ですね。

建物のすぐ近くにえんま様を祀った坂道「えんま坂」があります。時間がある方は登ってみるのも良いかもしれませんね。

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温泉:照湯温泉(てるゆおんせん)
住所:大分県別府市小倉1430
電話番号:090-3736-8139
所要時間(車):大分市中心部から28分、大分空港から41分
駐車場:約15台
営業時間:09:00~21:00
定休日:年中無休
入浴料:200円