知られざる地元の名泉

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大和温泉

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組合長の岩崎敏臣さんと大和温泉入口で撮影

大分県別府市野口元町にある「大和温泉」を訪問しました。戦後まもなく作られた公衆浴場で、当時から一貫して町のカラーである薄い緑色が使われているそうです。

入口には弘法大師さんがいます。毎年、旧暦の3/21には「お接待」と言って、お菓子やおにぎりなどをお供えしているそうです。敏臣さんによれば、四国のお遍路における「お接待」の派生だということです。

入口の向かい側に受付があります。基本的には無人です。100円を入れて入りましょう。

浴室へは階段を下っていきます。わくわくしますね。

階段を降りて左手に脱衣所です。浴室との一体型でシンプルな棚が並んでいます。

浴槽です。丸い形で愛嬌がありますね。女性浴槽も同じ形をしているそうです。お湯はやや熱めです。地元の方はあつ湯好きの方が多く、44℃前後に調整しているそうです。屋根が2階分くらいの高さなのに加えて、浴槽が地下にあるので、合計3階分くらいの吹き抜けになっているのが開放感に繋がっているんだろうね、と敏臣さん。「しばらく入ってるとゆた~っとなるよ~」とおっしゃっていました。

ここでお湯を出したり、止めたりすることができます。奥に地元の技術者の方が作られたというレバーがあるのですが、右に回すと「出る」、左に回すと「止める」です。

常連の弘好さんと末男さんです。お二人は温泉友達で毎日14時前に来て、会話を楽しまれているそうです。

組合長の敏臣さんは元々大学で教官をされていたそうです。別府の歴史にもお詳しく、大友宗麟が別府に湯治に来ていた話から油屋熊八さん、戦後の住宅ブーム、近年の温泉ブームまで別府の街に起きた変化について教えていただきました。今後の温泉については、「車が一家に一台から一人一台に変わっていったように、温泉も目的別に細分化していくんでしょうね~」とのこと。今が温泉文化の過渡期なのかもしれませんね。

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温泉:大和温泉(やまとおんせん)
住所:大分県別府市野口元町9-15
電話番号:0977-24-0014
所要時間(車):大分市中心部から23分、大分空港から42分
駐車場:なし
営業時間:06:00~12:00(冬季06:30~12:00)、14:00~23:00
定休日:年中無休
入浴料:100円