知られざる地元の名泉

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寒の地獄温泉

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オーナーの武石真澄さんと娘さんの真綿ちゃんと囲炉裏の前で撮影

大分県玖珠郡九重町田野にある「寒の地獄温泉」を訪問しました。寒の地獄温泉の歴史は古く、江戸時代の嘉永2年の開湯となります。猟師が猿が傷を癒しているのを見つけて、当時の飯田村の人達で温泉を作ったそうです。旅館としては昭和3年から営業されており、2002年に建物の構造はそのまま残しつつ、リニューアルされたそうです。

旅館の玄関を入ると、オーナーの真澄さんと娘さんの真綿ちゃんがジョジョ立ち(ちょっと違うか笑)で迎えてくれました。

脱衣所です。貴重品を入れられる小さなロッカーもあります。

浴室です。こちらは檜の浴槽です。寒の地獄という名前だけあって、源泉は14℃の冷鉱泉です。薪を焚いて加温し、掛け流しで使用しています。泉質は硫黄泉で、これぞ温泉!という香りがします。とくに左奥にある少しぬるめの冷泉は良い香りです。大量の湯の華も見ることができます。

源泉は毎分2トンという全国でも屈指の湧出量があります。泉質は硫黄泉で殺菌効果があり、皮膚に良いそうです。また、温かいお湯と冷泉に交互に入る交互浴によって自律神経が活性化され、血行が良くなるそうです。とくに女性からは「足のむくみや腫れが一回でひく」と評判なんだとか。

湯めぐりがお好きで高知県からご夫婦でいらっしゃったという幸一さんです。こちらの温泉に一度来てみたかったということで、泉質の良さに大変満足されていました。なお、この後は赤川温泉に向かわれるとのこと。湯めぐりって楽しいですよね(笑)。

こちらは切石風呂です。男女日替わりで利用されています。

浴室の隣りにある囲炉裏です。こういう雰囲気、落ち着きますね。

また、こちらの温泉には家族風呂も3つあります。

そして、こちらが別棟にある冷泉です。青白く透明に澄んでいて、まさに冷泉という感じですね。14℃前後あるのですが、入ると体感温度は0℃に近いそうです。最初の3分ほどは皮膚を刺すような刺激があり、それに耐えながらしばらく入ります。そして、段々、震えが来ると・・・

体を拭かずにこちらの別室へ行き、暖を取ります。そうすることで成分が皮膚から浸透するそうです。この部屋の雰囲気もすごいですね。この暖房の存在感。何千何万という方がここで暖を取ってきたんですね。ちなみに冷泉には7、8、9月の夏場のみ入ることができます。

さて、冷泉行進曲というものが冷泉の浴槽の上に掲示されていたのですが、こちらの歌詞がすごいです。「石も木片もみな凍る、果てなき寒さかみこらえ・・・」、とくにこの部分はすごいなと思いました。寒さをかみこらえるって(笑)。もはやこれは修行に近いのでは(笑)。

再度、真澄さんと真綿ちゃんです。非常に仲良しの親子で、真綿ちゃんがかわいくて仕方ない、という雰囲気の真澄さん、良いですね(笑)。宿泊の場合は、豊後牛を始めとした美味しい料理と、九州各地から集めた美味しいお酒も満喫できる、ということです。ぜひ泊まってみたいですね。

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温泉:寒の地獄温泉(かんのじごくおんせん)
住所:大分県玖珠郡九重町田野257
電話番号:0973-79-2124
所要時間(車):大分市中心部から1時間9分、大分空港から1時間12分
駐車場:30台
営業時間:10:00~13:00
定休日:毎週水曜日
入浴料:500円