栗野岳温泉 南洲館

栗野岳温泉 南洲館

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栗野岳温泉4代目の永峯周作さんと犬のレオと受付前で撮影

姶良郡湧水町木場にある「栗野岳温泉 南洲館」を訪問しました。最初は明礬を採掘する山として江戸時代中期に開かれたそうです。明治期になり、海外から安い明礬が入るようになってきて、明礬山としての必要性が低下すると、元々あった温泉と建物を利用して湯治場として利用されるようになりました。

受付ではオーナーの周作さんと犬のレオが迎えてくれました。他にも愛くるしい猫が4匹います。南洲館は明治39年から営業されており、周作さんで4代目とのことです。

南洲館には3つの温泉があります。3つ入る場合、周作さんのオススメの入り方は蒸し湯を真ん中にもってくること。蒸し湯は天然のサウナになっており、かなり体力を消耗するので、「最初に持ってくると大変だよ(笑)」ということでした。

まずは桜湯です。脱衣所はとてもシンプルですごく清潔に保たれています。鍵付きのロッカーはありません。

桜湯は程よく濁った綺麗な酸性の単純硫黄泉です。酸性といっても柔らか目で刺激はそれほどきつくありません。

南洲館として操業を始める前の明治9年にはあの西郷隆盛も湯治に来ています。西郷隆盛は、当時、患っていた象皮病の療養のために、硫黄泉を求めて湯治をしていたと言われているそうです。オススメの時期としては新緑の5月や夏が過ぎた9月、そこから紅葉になる10月末までが自然もきれいでよいのではということでした。山登りと一緒に楽しまれる方も多いそうです。

出水市からいらっしゃった儀次さん。奥様と一緒に湯巡りを楽しまれています。南洲館は2回目の訪問とのこと。気持ちよさそうです。若干、西郷さんに似てるように感じるのは僕だけでしょうか(笑)。

さて、こちらは蒸し湯。蒸気が充満している温度が高めの部屋と低めの部屋の2種類があります。中で横になり、じっとしていると汗が噴き出てきます。外に出て、地下水を浴びるとこれが気持ちいいです!

こちらは竹の湯、泥湯です。泉質は桜の湯と同じ酸性の硫黄泉です。泥は雨の少ない冬場に多くなるそうです。お湯の手触りはサラサラしています。肌がスベスベになります。

南洲館名物の蒸し鶏です。温泉の蒸気で蒸された丸ごとの鶏は成分をしっかり吸って美味とのこと。贈り物などにも良く、取材時にはお客さんが一人で6羽も購入されてました。事前予約が必須ですので、欲しい方はお忘れなく。

南洲館の奥にある地獄は迫力があります。周作さんによれば、昔はボーリングの技術がなく、温泉自体が少なかったのと病院も少なかったことで、療養目的のお客さんがたくさんいたそうです。現在はボーリング技術が進んで温泉が増えたことと病院数の増加、デイケアサービスの増加でお客さんが減少していきているのではないか、ということでした。さらに先日の地震の影響で鹿児島の観光も打撃を受けているそうですが、ご自身では熊本に行って現地でお金を使うことで復興支援になればと考えていらっしゃるそうです。一日も早い復興が望まれますね。

 

温泉:栗野岳温泉 南洲館(くりのだけおんせん・なんしゅうかん)
住所:鹿児島県姶良郡湧水町木場6357
電話番号:099-574-3511
所要時間(車):鹿児島市中心部から1時間2分、鹿児島空港から34分
駐車場:30台
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休
料金:1湯のみ300円、2湯のみ550円、3湯全て700円

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