湯穴温泉

湯穴温泉

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オーナーの別府砂男さんと風に吹かれながら入口前のベンチで撮影

宮崎県都城市吉之元町にある「湯穴温泉」を訪問しました。「湯穴」と書いて「つあな」と読みます。「湯穴」とはこの鉱泉が湧出している場所の名前だそうです。鉱泉はハズレがないので、期待してしまいますね。

明確な受付というものはないので温泉の建物の向かいにある家のインターホンを鳴らしてください。砂男さんが出てきてくれます。インターホンを押すとき、「これでいいのかな?」とちょっとドキドキしてみましょう(笑)。

脱衣所は広く風通しが良いです。鍵付きのロッカーはないので、貴重品は自己管理を。

浴室は、おおーっと、これは茶色い!左側の小さい浴槽が源泉からそのまま引いた鉱泉で、右側の大きな浴槽には加温した鉱泉が注がれています。浴槽の周りの付着物からも、この鉱泉の成分が濃いことがわかります。なんでも、加温をすると鉱泉の色が変わり、濃い茶色になるそうです。

この鉱泉の泉質は炭酸水素塩冷鉱泉で、飲むと、きめ細やかな炭酸がピリピリと舌の上を刺激してきます。また保温効果も抜群で、上がった後は汗が止まりません。神経痛や傷などによく効くそうで、昔、45日間も入院して傷が癒えなかった方がこの温泉に1日かけて入浴した際、なんと傷口からたばこサイズの竹の破片が出てきたそうです。鉱泉でよく耳にするトゲ抜き伝説、ここにもありました!

88歳の辰雄さんは30年以上この温泉に通っている常連さん。この日は真っ黒に日焼けされていました。農業を長くされていて、腰痛が出たときや怪我をしたときに、この温泉に入るととてもよく効くとのことです。

オーナーの砂男さんです(笑)。体中からやんちゃ感が溢れ出ていますね!この「湯穴温泉」は今から50年前に周りの反対を押し切って、山の中にある源泉からパイプを引いてきて始めたそうです。今では評判の温泉となって、多くの方が訪れています。先見の明ですね。他にも砂男さん伝説はあって、なんでも、砂男さんはこのあたりの集落で一番初めにチェーンソーを購入した人物だそうです。そのため、当時、多くの人が砂男さんのところにチェーンソーを見に来たとか。隣村から山を越えて見に来た人もいたそうです(笑)。

温泉の隣の建物には休憩出来るスペースがあります。朝から夕方まで入浴と休憩を繰り返しながらゆっくりされる方も多いそうです。

最後に、砂男さんはお客さんの為に湯上がりに冷たい鉱泉を飲めるようにしてくれています。温泉から上がって喉が渇いた状態で飲む微炭酸の鉱泉は本当に美味しいです!この鉱泉は胃腸に良いと評判で、この日も水を買って帰る多くの方にお会いしました。

 

温泉:湯穴温泉(つあなおんせん)
住所:宮崎県都城市吉之元町4518-9
電話番号:0986-33-1380
所要時間(車):宮崎市中心部から1時間3分、宮崎空港から1時間5分
駐車場:30台
営業時間:07:00~19:00
定休日:毎週火曜日
入浴料:300円

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