壁湯温泉 福元屋

壁湯温泉 福元屋

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オーナーの岐部榮作さんと入口の前で撮影

大分県玖珠郡九重町にある「壁湯温泉 福元屋」を訪問しました。

道路添いの道を下って行くと、趣のある建物が見えて来ました。

受付では女将さんが笑顔で迎えてくれました。こちらで入浴料を支払い温泉へ向かいます。

入口を出て川沿いに下って行くと・・・

見えてきました!岩肌がえぐれた所に透き通ったお湯が!今は川と湯船には高低差がありますが、昔は同じ高さにあったそうです。年月が経つにつれて川底が削れて低くなっていったんだとか。

脱衣所は簡易的なものですが、コインロッカーもあります。ちょっと狭いので混んでいるときは順番に着替えましょう。

壁湯という名の通りのこの空間を目の前にすると、おぉ!と思わず言ってしまいます。とても綺麗で透き通ったお湯が溜まっていて、すぐにでも浸かりたくなります。こちらの温泉の入り方ですが、「半刻(1時間)入らずして壁湯を語るべからず。一刻(2時間)入って身體に問うべし」と示されています。長い!と思った方、まず浸かってみてください。浸かるとその意味がわかります(笑)。

ぬる目のお湯が壁の奥側の岩の割れ目から湧き出しています。湯量も多く、掃除の際にすべてお湯を抜いたとしても、わずか3~4分で満杯に溜まるそうです。また、スポーツ後にこちらのぬる湯にじっくり入ると筋肉痛が出ないそうです。肌にもとても良いんだとか。

建設会社の社長をされている光廣さんは、実家に戻られるタイミングで必ずこちらの温泉に寄られるそうです。5歳の頃からお祖母さんに連れてこられていたので、こちらの温泉には思い出が一杯あるそうです。

こちらの温泉には壁湯だけでなく家族湯もあります。このデザイン凄いですね。一度見たら忘れられません。なんと手作りで作られたそうです。

福本屋は明治40年から開業している歴史ある旅館ですが、温泉として最初に使用されたのは約300年前の江戸時代で、元々、川だった場所を堰き止めて温泉として使用したのが始まりだそうです。ちなみに発見の経緯ですが、伝説によれば、鹿がこちらの温泉で傷を癒しているのを見て、温泉の存在に気付いたんだとか。

なんとこちらの壁湯温泉ではお湯に浸かりながらお酒を飲めます!お湯の温度が低いために飲みながらでも問題ないそうで、オーナーの榮作さんも夏はビール、冬は熱燗を持ってじっくり入るんだとか。こちらの板を湯船に浮かべることで、お酒を置けるようになっています。みなさんゆっくり入っているので騒がずに落ち着いて楽しみたいですね。

さて、壁湯温泉の近くの見どころとして仙洞の滝があります。昔は道が整備されていなかったので、地元の猟師しか見ることができなかった滝だそうです。今は道が整備されたので、どなたでも見られるようになっています。

壁湯温泉には仙女伝説があり、美しい仙女が身を清めるために温泉が湧出したとされています。また、仙女には壁湯温泉に舞い降りて身を清め、日の出とともに仙洞の滝に帰っていくという言い伝えがあるそうです。そのため、壁湯温泉は別名「仙洞の湯」とも言われるそうです。美しい仙女が常連化するほどの素晴らしい温泉、おすすめです。

 

温泉:壁湯温泉 福元屋(かべゆおんせん・ふくもとや)
住所:大分県玖珠郡九重町大字町田壁湯
電話番号:0973-78-8754
所要時間(車):大分市中心部から54分、大分空港から57分
駐車場:30台
営業時間:09:00~20:00
定休日:年中無休
入浴料:300円

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