川内高城温泉 共同湯
管理人の鶴田満さんと食堂の中で撮影
薩摩川内市湯田町にある「川内高城温泉 共同湯」を訪問しました。西郷さんが特に好んで入ったと言われる名泉です。表の銀杏の木の看板は共同湯好きのお客さんが作ってくれたそうです。
脱衣所のロッカーの棚に鍵はありませんが、浴室との境はなく、目が届くので、セキュリティ面での不安はほぼないと言ってよいでしょう。
浴室はカラフルなタイルによる洗練されたデザインです。お湯はかなり熱いものの、柔らかく角がありません。男性はヒゲをそってもローション不要、女性は髪を洗うと櫛がよく通る、と言われているそうです。入浴のコツは「一気に入らない」こと。水を入れると折角の泉質が台無しになってしまうので、ぬるい方から少しずつ慣らして入るようにしましょう。
湯口から注がれるお湯、とてつもなく熱いです。浴槽の半分（あつ湯）はほとんど誰も入っていませんでした笑。共同湯を含めて主な旅館が使っている源泉は2箇所あり、それをブレンドして各旅館に配湯しています。お湯は飲んでも胃潰瘍によく効くそうです。
生まれて80年間、ずっと共同湯に通い続けているという瞳がきれいな瞳さんです。「また来いよ！」と声を掛けてくれました。
共同湯管理人の満さんです。管理は大変だけど、温泉好きとの交流が楽しい、とおっしゃっていました。とにかく気さくな方で僕らにもビールを振る舞ってくれました。しかも、話が面白い。川内高城温泉に行かれる方は満さんを見つけて一緒に飲めると最高に楽しい時間を過ごせると思います。
食堂ではかき氷も食べられます。夏は西方海岸に寄ってから温泉に入るのもいいよね、と満さん。冬は冬で農閑期を利用した湯治や、時化やすい海を離れて漁師さんも来たらいいよね、とお話されていました。
川内高城温泉の鄙びた雰囲気、良いですね。
温泉：川内高城温泉 共同湯（せんだいたきおんせん・きょうどうゆ）
住所：鹿児島県薩摩川内市湯田町6763
電話番号：099-628-1071
所要時間（車）：鹿児島市中心部から1時間4分、鹿児島空港から1時間19分
駐車場：約10台（近所の3軒で共用）
営業時間：06:00～20:30
定休日：年中無休
入浴料：200円
