吉松温泉郷 鶴丸温泉

吉松温泉郷 鶴丸温泉

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オーナーの宮内律子さんと広間で撮影

姶良郡湧水町鶴丸にある「吉松温泉郷 鶴丸温泉」を訪問しました。昭和41年から50年もの間、公衆浴場として営業しています。

律子さんの旦那さんの勉さんです。劇団を20年間運営され、主に農閑期に旅館で開催される催し物で踊りを披露されていました。お話される間も仕草が軽やかで、今にも踊り出しそうな雰囲気がある方でした。

脱衣所、いい感じですね。枯れに枯れています笑。訪問日時点で24個中16個の扉が失われていました。よく使われるであろう真ん中の2段なんかは全滅です。しかし、温泉好きに気にする人はあまりいないでしょう。

パステルカラーの壁画に曲線的な浴槽とモール泉、見た目からして楽しいお風呂です。左側の浴槽は手前の半分が浅くなっていて「ぬる湯」、右側の浴槽は底が深く「あつ湯」となるように設計されています。浴室にはお近くの音楽好きの方にリクエストされたというジャズが流れています。

湯口には源泉からのお湯と水の2つの蛇口があり、好みに応じて調整できます。以前、田んぼの中にぬるいお湯が湧いていたところを昭和38年に200mほどボーリングしたところ、現在の泉源にあたったそうです。

30年来通っているという常連客の司さんです。86歳とおっしゃっていましたが、肌ツヤもよく、優しい笑顔が印象に残りました。お湯は皮膚病、切り傷、痔、あせも等に効くそうです。

露天風呂もあります。内湯に比べると色が濃いのは源泉のみ使用していて、加水していないためです。温泉好きには堪りませんが、その代わり、やや熱いので気をつけて入りましょう。

露天風呂の湯口には大量の湯の花が溜まっていました。

徒歩1分ほどのところに吉都(きっと)線の鶴丸駅があります。

単線の無人駅の雰囲気いいですね。

加えて、施設の隣には菅原神社という神社があります。お参りの途中で電車が来たのですが、逆光の中、鳥居のすぐ先を電車が横切って行く光景、ほんの一瞬でしたが、「夏の思い出」という感じで良かったですよ。

オーナーの律子さんです。「入り方のコツは10分間の腰湯」、さらに「人がいないときは寝て、掛け湯をしていればウトウトして気持ちが良いよ」とおしえていただきました。今の時代、温泉専業では成り立たないものの、「温泉の良さを知っていて楽しんでくれるお客さん」がたくさん来てくれて、専業で成り立っていけるように色々なアイデアを練られているそうです。吉都(きっと)線に掛けて「きっといいことある!」とおっしゃるポジティブシンキングが素敵でした。

 

温泉:吉松温泉郷 鶴丸温泉(よしまつおんせんきょう・つるまるおんせん)
住所:鹿児島県姶良郡湧水町鶴丸622-5
電話番号:0995-75-2858
所要時間(車):鹿児島市中心部から1時間3分、鹿児島空港から32分
駐車場:50台
営業時間:06:00~21:00
定休日:年中無休
入浴料:200円

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