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上天草市大矢野町にある「弓ヶ浜温泉　湯楽亭」を訪問しました。元々、砂浜が弓の形をしていたので「弓ヶ浜」と呼ばれて有名な海岸があった場所に昭和42年に開業されています。

受付ではオーナーの奥さんである淳子さんが迎えてくれました。淳子さんは明るさ満点！会話をするだけでこちらもいつの間にか元気になっています！

脱衣所はとても綺麗で清潔です。鍵付きのロッカーは脱衣所に入る前に設置されているので、貴重品のある方はそちらに入れると安心です。

浴場に入って最初のお風呂が「白湯」です。温度は35℃程度と少しぬるめですが、他のお風呂でしっかり温まった後に入ると、このさらさらしたお湯が気持ち良いです。「白湯」は開業後10年ほどしてから掘削されたのですが、きっかけはオーナーの昭仁さんのお祖父さんが温泉が湧出する夢を見たことだそうです。

「白湯」の浴場から先に進むと、「赤湯」があります。お湯の色と析出物から、この温泉の成分がどれだけ濃いか想像出来るのではないでしょうか。温度は42℃前後で、この濃い成分が体をコーティングすることでしっかり温まります。

湯口から出る「赤湯」の勢いはすさまじく、常にゴボッ！ゴボッ！っとお湯が唸っています。それにしてもこの湯口の釜の周りに付着している析出物の厚さがすごいですね！なんと形容すべきか迷いますが、以前、こういうカボチャを見たことがあるような気がします。

幸憲さんは現在単身赴任で久留米に在住しており、九州の八十八湯めぐりをしていらっしゃるそうです。ここの特徴あるお湯に大満足な様子でした。

「赤湯」には露天風呂もあります。この露天風呂はオーナーの手作りです。多くのミネラルが周りに付着しています。これらの付着した析出物は3・4年に一度は削って落とすそうです。

そして、露天風呂を通って一番奥にあるのがこの洞窟風呂です！オーナーが半年かけて自ら堀ったものです。この雰囲気、たまりません！内湯・露天風呂もそうなのですが、これら「赤湯」のお風呂は底のほうにざらざらとミネラルが溜まっており、常連さん達はそのミネラルで顔パックをするそうです。それはそれはすべすべになるとのこと。気になる方は是非試してみてください！

仲睦まじい昭仁さん・淳子さん夫妻です。空手をやっていた昭仁さん、マッチョです。昭仁さんは上天草市やこの弓ヶ浜のエリアを盛り上げようとイタリアのシチリア島にあるアグリジェントと友好関係を築こうとしたり、海岸沿いを面白くする街づくりのアイデアを考えたり、色々な取り組みを実施されているそうです。素晴らしい地元愛ですね。

最後にちょっと変わった「金の招き猫」のご紹介です。こちら先ほどの赤湯を普通の招き猫に15日間かけ続けるとミネラルをまとった金の猫になるそうです。必見です！

温泉：弓ヶ浜温泉湯楽亭（ゆみがはまおんせん・ゆらくてい）
住所：熊本県上天草市大矢野町上弓ヶ浜5190−2
電話番号：0964-56-0536
所要時間（車）：熊本市中心部から1時間10分、熊本空港から1時間18分
駐車場：40台
営業時間：10:00～20:00（宿泊客が多い時などは時間変更あり）
定休日：不定休
入浴料：500円