鉄輪温泉 谷の湯

鉄輪温泉 谷の湯

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谷の湯を管理されている共同浴場の組合長である國﨑又一さんと受付の前で撮影

大分県別府市北中にある「鉄輪温泉 谷の湯」を訪問しました。平田川沿いにあり、川に向かって降りて行った場所にあることから「谷の湯」という名前になったそうです。

浴場の隣の建物に受付があります。灰色のパイプ(!)を通じて、その先にあるカゴにお金を入れる仕組みです。

扉を開けると、目の前に脱衣所があります。とてもシンプルなもので鍵付きロッカーなどはありませんが、浴槽の目の前にあるので安心です。それよりも・・・脱衣所の隣にあるものが気になります・・・

どん!と祀られているのは不動明王です。このサイズで浴室に祀られているのを見るのは初めてです!しかも不動明王!

浴槽はとてもシンプルですが、味があります。今は完全に男女別で分かれていますが、昔は大きな浴槽の真ん中に簡単な仕切りがあるだけの作りだったそうです。

湯口からは透明で綺麗なお湯が注がれています。泉質は塩化物質で腰痛などに効くそうです。

84歳の信一さんの谷の湯歴はなんと84年!生まれてからずっと不動明王に見守られ続けてきたんですね。とてもお元気です!

こちらの温泉は源泉の温度が90度前後と高いために加水して温度を下げる必要があるのですが、出来るだけお湯の成分を薄めなくていいように閉店後すぐに掃除をし、夜のうちから少しづつお湯を入れることで、朝には適温で入れるようにくふうされているそうです。

天保時代からあるというこちらの温泉には、いつ頃からなのかは不明だそうですが、昔から不動明王が祀られているそうです。また、8/21と3/21の年2回、この不動明王像を浴室から持ち出し、お坊さんにお経をあげてもらう等の「接待」をするそうです。その際には地域の方々が集まって大変賑わうんだとか。それにしてもこのお風呂・・・不動明王にじっと睨まれながら入るわけですが、妙な緊張感があります・・・。悪いことは決して出来ませんね(笑)。

 

温泉:鉄輪温泉 谷の湯(かんなわおんせん・たにのゆ)
住所:大分県別府市北中1組8
電話番号:なし
所要時間(車):大分市中心部から30分、大分空港から44分
駐車場:約10台
営業時間:06:30~21:00
定休日:年中無休
入浴料:150円

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