人吉温泉 元湯

人吉温泉 元湯

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オーナーの宮田昌泰さんと脱衣所内の休憩スペースで撮影

オーナーの宮田昌泰さんと脱衣所内の休憩スペースで撮影

熊本県人吉市麓町にある「人吉温泉 元湯」を訪問しました。人吉城址から歩いて約7分のところにあります。瓦葺の屋根と白い壁が特徴のシンプルな外観です。

中に入ると番台があり、ここで200円を払って入場します。この日も常連さんが大勢いらっしゃって楽しそうに会話していました。昌泰さんによれば、広い駐車場と安い料金が魅力なのではないかとのこと。時々、外国からの方もいらっしゃるそうです。毎日いらっしゃる常連さんのためにお休みはお正月の一日のみです。

脱衣所です。「公衆浴場は清潔が一番」という昌泰さんのポリシー通り、床がピカピカに掃除されていて、清潔感があります。鍵付きのロッカーも用意されており、荷物をロッカーに入れたい場合は番台で鍵を受け取ってください。

浴室内に入ると、中央奥にある浴槽が出迎えてくれます。こちらの浴室は昭和8年の営業開始以来、そのままの姿を保っています。昌泰さんのおじいさんの代(大正時代)に、ご近所の4軒の家で共同で掘られたそうです。掘削場所は場所はお城の構内にあり、今の時代であれば規制にかかって絶対に掘れなかったよね(笑)、と可笑しそうにおっしゃっていました。

湯口からは弱アルカリ性のお湯が大量に流れています。源泉は約50度くらいのため、温度調節で少し加水されています。これが浴槽内に注ぎ込まれると写真の通り、黒っぽいお湯になります。元湯にやってくるお客さんたちは長湯している人も多いそうで、お客さんに話を伺うと、「このお湯に入ると汗が出てずっと湯冷めしないよ、気持ちもホッとするよ」とおっしゃっていました。確かにお湯に浸かっていると、身体と気持ちがほぐれていくように感じました。

正徳さんと衛さんです。お二人は球磨農業高校の先輩後輩の間柄で、今日はたまたま元湯で出会ったそうです。おしゃべりに花が咲きます。とくに後輩の正徳さん、楽しそうですね(笑)。

お風呂から上がった後は人吉城址に登ってみました。お城はありませんが、当時の石垣を見ることができます。

城址は高台になっているので、人吉の街が一望できます。長年、この地を治めていた相良氏の人達も、この場所から街を眺めていたのでしょうか。元湯にゆったりと浸かった後は、ゆったりとした時間が流れる人吉の街を眺めて日ごろの忙しない気分をどこかにやってしまう、そんな時間の使い方もいいですよね。

 

温泉:人吉温泉 元湯(ひとよしおんせん・もとゆ)
住所:熊本県人吉市麓町9
電話番号:0966-24-1950
所要時間(車):熊本市中心部から1時間14分、熊本空港から1時間8分
駐車場:約20台
営業時間:06:00~22:00
定休日:元日
入浴料:200円

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