小宝島 湯泊温泉・マショの湯

小宝島 湯泊温泉・マショの湯

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民宿湯泊荘の岩下昭代さんと玄関で撮影

鹿児島県十島村の小宝島にある「湯泊温泉」を訪問しました。鹿児島市からフェリーとしまに乗って、12時間くらいかかります。

フェリーとしまは週に2便出ています。海の状態によっても運行状況は変わるので、行かれる方はこまめに運行状況を確認しましょう。

島の周囲は歩いて30分ほどで、港から湯泊温泉までは15分くらいです。役場の方が港からの道のりを車で送ってくれました。親切に感謝!

湯泊温泉は海の近くにあります。表札が出ています。

お風呂は混浴なので、誰が入っているかを示す表札があります。この日は誰も入っていなかったので、「いない」です。「いない」っていうのが、島の時間という感じでいいですよね(笑)。他には「おとこ」「おんな」「かぞく」という表示がありました。

湯泊温泉です。海の間近に作られています。手前の白っぽいお湯が硫黄泉で奥の2つの浴槽に注がれています。かなり高温ということもあり、現在は海水で加水されていました。ほとんど海水ですね(笑)。

硫黄泉からはお湯がぶくぶくと勢い良く湧き出していました。

毎日、通っている実樹さん夫妻です。夏は暑いので備え付きのシャワーで済ますことが多いそうですが、この日は撮影のために折角だからと熱い浴槽に入ってくれました。熱いお湯に気合を入れて入る実樹さんを奥さんが見守ります。

夜にまた入浴したのですが、この日は雲がほとんどなく、星の色が濃かったです。

途中で月が上がってきました。海辺ならではですね。こちらも非常に濃い色です。

近くには「マショの湯」という塩分の非常に濃い温泉も湧いています。「マショ」というのが塩の意味だそうです。一番奥が源泉で、そこから真ん中・手前の順にぬるくなります。塩作りにも利用されており、今はあまり入浴者はいないそうです。

島で無料ガイドをされている勝美さんです。風の通り道で夏でも一日中涼しいというとっておきの場所を紹介してくれました。「ここで筵を敷いて、一日中寝ているのが最高の贅沢だよ!」と勝美さん。

勝美さんによれば、島は1000万年以上前の噴火でできたと言われており、風化した奇岩をいたるところで見ることができます。その後、サンゴの成長によって少しづつ隆起していて、勝美さんが子供の頃とも地形が変わってきているそうです。

島にある大岩屋です。なんと壇ノ浦の戦いを逃げのびてきた平家の落人が住んだと言われています。こんな遠くまで逃れてきたということに純粋に驚きます。小宝島の人達の先祖にあたるのではないか、と言われているそうです。

女性(妊婦さん)が寝ているように見えますね。昔から小宝島にいる方達の姓は皆、「岩下」というのですが、さきほどの大岩屋は妊婦さんの子宮にあたる場所にあり、そこから出てきたので、「岩下」なのではないか、というのが勝美さんの説です。なるほど。

近くには赤立神海水浴場があります。魚がたくさん泳いでいました。

翌日の早朝にフェリーが迎えに来ます。小さい島ですが、見どころは多く、あっという間に時間が過ぎていきました。

 

温泉:小宝島 湯泊温泉・マショの湯(こだからじま・ゆどまりおんせん・ましょのゆ)
住所:鹿児島県鹿児島郡十島村大字小宝島20
電話番号:09912-4-2221
所要時間:小宝島港から10分
駐車場:10台
営業時間:00:00~24:00
定休日:年中無休
料金:無料

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