満願寺温泉 川湯・上湯

満願寺温泉 川湯・上湯

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川湯の上にある静泉荘の佐藤イツ子さんと友達の北里楫子さんと一緒に静泉荘の玄関で撮影

阿蘇郡南小国町満願寺にある「満願寺温泉上湯」と「川湯」を訪問しました。上湯・川湯ともにこの満願寺の地域で管理されています。まず川湯へ。川湯は「旅館 静泉荘」の下にあります。

見えました!「川湯」です。その名の通り本当に川の中に浴槽があります。そして、対岸の道路からは丸見えです!ここはあるテレビ番組で日本一恥ずかしいい露天風呂として紹介もされたこともあるとか。たしかに道行く人に見られるので、ちょっと恥ずかしいかもしれません!

なんと、赤ふんです!「川湯」のすぐ上にある小道に脱衣所(?)というか服を置く場所があるのですが、そこに赤いふんどしを纏ったおじいちゃんがいました!川添いにある露天風呂も珍しいですが、赤いふんどしはさらにレアです(笑)。入浴料は料金入れがあるのでそこに入れて、いざ温泉へ。

赤いふんどしの哲男さんは御年90歳。ほぼ毎日入浴しに来ているとても元気なおじいちゃんです。この川の風景と笑顔がマッチしています!川の水面と同じ高さにある湯船から見る景色をぜひ体験してみてください。源泉は浴槽の下にあり、下からぬるめの単純温泉がじわじわと湧き上がっています。

川湯から少し離れたところには内湯の上湯があります。中は男湯のみです。女湯は静泉荘の中にあります。

この上湯は以前は独自の泉源をもっていたそうなのですが、地震の影響により今は川湯の方から温泉を引いているそうです。ここは昔からキズ湯と言われ、ケガなどに高い効能があったそうです。そして今こそ男女別に共同浴場が分かれてしまってますが、少し前までは混浴だったそうで、地域の人が賑やかに温泉に入っていたそうです。

静泉荘を営む90歳のイツ子さん(左)と大の仲良しの85歳の楫子さん(右)は毎日川湯の前にある縁側でお話をする仲だそうです。賑やかにお話をされている姿を見ていると本当に仲が良いのが伝わってきます。静泉荘には山田洋次監督が3回も来ているそうで、「山田洋次さんに会ったら、おばあちゃん今も元気よと伝えてね!」とイツ子さんからお願いされました(笑)。山田洋次監督にお会い出来たら必ずお伝えします!

川湯や上湯の近くにはこの地域の地名にもなっている満願寺があります。1274年に第5代鎌倉幕府執権の北条時頼の弟である北条時定が鎮西奉行として九州に来た際に開いたと言われています。この木造の門構えがとても荘厳な雰囲気を醸し出していて良いですよね。

また、満願寺から少し奥まった場所に熊本県指定の文化財である満願寺石塔群があります。大きな杉のふもとには北条時定・定宗・随時の北条氏3代のお墓があり、満願寺同様に鎌倉時代の雰囲気を感じ取ることが出来る歴史的な場所となっています。温泉と歴史の両方を楽しめるというのはいいですね。

 

温泉:満願寺温泉 川湯・上湯(まんがんじおんせん・かわゆ・かみゆ)
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺志津
電話番号:無し
所要時間(車):熊本市中心部から1時間29分、熊本空港から1時間12分
駐車場:約15台(最寄りの共同駐車場)
営業時間:川湯 24時間、上湯 06:00~22:00
定休日:年中無休
入浴料:川湯 200円、上湯 300円

御湯船温泉館

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