開聞温泉

開聞温泉

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オーナーの吉永保子さんと駐車場の木陰で撮影

指宿市山川岡児ケ水にある「開聞温泉」を訪問しました。保子さんのお父さんの代に手掘りで掘削された温泉で、当時は海辺に湯気が出ており、その付近はピョンピョン飛んで歩かないとならないほど熱かったそうです。

左が男湯、右が女湯となっています。

保子さんが中の受付にいることはほとんどないので、お客さんはこちらに入浴料を入れています。

脱衣所にはシンプルなロッカーが設置されています。貴重品は自分で管理しましょう。

お湯には鉄分、塩分が含まれており、時間や季節によって、透明→青→黄色と色が変化するそうです。

早朝の湯口からは大量のお湯が注がれていました。効能としては胃腸、手術跡、汗疹などに効くそうです。これまでに全国から何万人もの方がいらっしゃったとか。昔は馬や牛といった家畜がどの家庭でも非常に大事にされていて、温泉で家畜を洗うとダニがいなくなったそうです。

常連の昭吾さんです。以前は神戸にいましたが、今は開聞温泉の近くに住んでおり、毎朝やってきて保子さんのお手伝いをされています。浴室には木枕が置かれており、常連のお客さんは寝湯をたのしみます。時々、お湯をかけながら、時間を忘れて眠るのは最高に気持ちが良いです。昭吾さんを撮影する際に、「寝てください」「そして、こっちを向いて笑って下さい」とお願いしたら、「できるかーい!」という関西仕込みのつっこみを入れつつ、難しい体勢から最高の笑顔を返してくれました笑。

オーナーの保子さんは84歳とは思えないほどエネルギーに溢れています。「誰にも負けない気力があるよ!」とスピード感のあるお話ぶりにあっという間に時間が過ぎていきます。「ここに来て81年、このあたりのボスだよ!」「人間は地で行って、当たり前のことを言うのが強いんだよ!」「生意気なことを言うと原子爆弾を落とすんだよ!」といった豪快さと同時に愛情溢れる言葉をたくさんいただきました。さらにありがたいことにアイスやジュース、タオルまで。保子さんを「母ちゃん」と慕うファンもいるそうです。会話しているとどんどん楽しくなってきます。

浴室内に貼られている保子さんのメッセージです。一部を書き起こしてみます。「ねんねする所はここよ。どこでもしないよ。せまいからね。仲良く並んでねんね。子供にかえったみたいで歌でもうたってごらん。」、開聞温泉を訪れたら素直な気持ちでやってみましょう。この気持ちよさ、癖になりますよ。

 

温泉:開聞温泉(かいもんおんせん)
住所:鹿児島県指宿市山川岡児ケ水1446
電話番号:0993-35-0457
所要時間(車):鹿児島市中心部から1時間20分、鹿児島空港から1時間35分
駐車場:30台
営業時間:09:30~18:00
定休日:年中無休
入浴料:300円

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