妙見温泉 田島本館

妙見温泉 田島本館

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管理人の榎並直子さんと囲炉裏などがある部屋の前で撮影

霧島市牧園町宿窪田にある「妙見温泉 田島本館」を訪問しました。妙見温泉で最初に発見された温泉で、温泉自体は170年の歴史があるそうです。ここは温泉だけでなく宿泊や食事が出来る場所もあります。

受付の務さん。寡黙な方ですが、丁寧に迎えてくださいました。ここは神経痛湯とキズ湯・胃腸湯の2つの浴場に分かれています。浴場1つ毎に入浴料250円がかかります。2つとも入ると言ったら、「若いね(笑)」と笑っていました。

浴場と繋がっている脱衣所は古い建物で木の棚のシンプルなものです。

神経痛湯は真ん中にどんと浴槽があり、入浴客が浴槽の周りを囲んで入るスタイルの温泉です。泉質は言わずもがなですが、鄙びた雰囲気がたまりません。ここのお湯はその名の通り神経痛に効くと言われています。

炭酸水素塩泉のお湯は源泉掛け流し。写真を撮影した際は白っぽい色でしたが、日によってはエメラルドグリーンに変化する日もあるそうです。

常連の忠男さん。仕事でヒザを痛めた際、ご友人に「医者に行くよりもまずはこの温泉に行ってみろ」と言われたのが訪問のきっかけだそうです。騙されたと思って入ってみたら、2週間程度で痛みが取れ、水もたまらなくなったとか。それ以来、通い続けています。現在、82歳。お元気です!

もうひとつの浴場であるキズ湯・胃腸湯。手前が胃腸湯、奥がキズ湯となります。泉質は両方とも炭酸水素塩泉ですが、成分は異なっています。効能はそれぞれの名前の通りだそうで、キズ湯は西南戦争の際に傷ついた兵士を運び入れ、治療に使用された歴史があるそうです。この2つの浴槽の奥には打たせ湯があります。この浴場は半露天のような状態で川沿いにあり、景色が良く、風が気持ちいいです!

管理人の直子さんは田島本館を担当されて7年目。この温泉の良さを知り尽くしていらっしゃいます。オススメの季節は自然が美しい春・初夏・秋だそうです。直子さんは若い方に温泉を楽しんでもらえるよう色々なアイデアをお持ちで、この田島本館の鄙びた良さを壊さずに時代に合わせて変化させていこうとされていました。是非、若い人もどんどん集まって、この歴史ある温泉を味わってもらいたいものです。

田島本館は天降川沿いの温泉でこの川には鮎だけでなくウナギやすっぽんもいるそうです。昔は川の中に浴場があったそうで、今の常連さんが子供の頃は潜って男湯・女湯を行き来していたとか。昔の情景が目に浮かぶような懐かしい空気が今も気持ちよく流れています。

 

温泉:妙見温泉 田島本館(みょうけんおんせん・たじまほんかん)
住所:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4236
電話番号:0995-77-2205
所要時間(車):鹿児島市中心部から47分、鹿児島空港から16分
駐車場:20台
営業時間:08:00~20:30
定休日:年中無休
料金:神経痛湯250円、胃腸湯・キズ湯250円

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