別府市営浜脇温泉

別府市営浜脇温泉

Language:

館長の南達也さんと浜脇温泉前のベンチで撮影

大分県別府市浜脇にある「別府市営浜脇温泉」を訪問しました。館長の達也さんによれば、別府八湯で最も古い温泉の一つだそうです。名前の由来は浜から温泉が湧き出る様子から「浜わき」なんだとか。

番台では由美子さんが明るい笑顔で迎えてくれます。由美子さんは今年で勤続16年目ということでお客さんのことを知り尽くしています。この日も次々とやってくる常連客との会話が絶えません。

こちらは脱衣所です。浴室が半地下のようになっていて、その上にあります。かなり広く、裏面にも棚が設置されています。浜脇温泉は市営の温泉施設の中でも最も利用者数が多く、なんと年間で18万人を超える方が利用されるそうです。実際にこの日も大勢のお客さんが訪れていました。ちなみに深夜1時までの営業です。これはお客さんはうれしいですね。

浴室です。浴槽はかなり大きく、なみなみとお湯が注がれていて気持ちがいいです。そして、大きな浴槽にも関わらず結構熱い!です。達也さんによれば、源泉温度は夏で64℃、冬でも60℃ほどあり、加水なしの45℃くらいの湯温に設定していて、別府の中でも熱い方だそうです。泉質は単純温泉で毎日使っても飽きのこないお湯なのではないか、ということでした。ちなみに浴室は男女ともに同じ作りだそうです。

常連の量平さんです。富山の民謡「はぐれコキリコ」で全国大会出場経験あり!ということで、素晴らしい歌声を披露していただきました。「お腹を使って歌ってると(鍛えられるから)お腹も出ないんだよ~」と楽しそうにおっしゃっていました。

館長の達也さんです。素敵な笑顔!理路整然で芯のある受け答えに真っ直ぐな温泉愛を感じました。途中、お話を伺いながら、なんだろう、なんか初めて会った気がしないな・・・と思っていたのですが(笑)、それもそのはず、京都出身で以前は宮崎にいらしたそうなのですが、温泉が好きで別府に通ううちについに別府に移住されたというほど温泉好きな方でした(笑)。別府だけです。「温泉が好きでそこに移住した」という方にお会いしたのは。泉都の引力すごいですね(笑)。

こちらのアーチは平成3年に今の形でリニューアルされる前の浜脇温泉だった頃のものです。以前の浜脇温泉は、浜脇温泉と浜脇高等温泉(英語名はHamawaki "First Class" Onsen、休憩室や家族風呂などもあり豪華な作りだったそう)という2つの料金・サービスの異なる施設があり、それが現在の浜脇温泉と湯都ピア浜脇に平成3年にリニューアルされたそうです。「高等」ってなるほどそういう意味だったんですね。

帰りに番台の由美子さんにいただいた石垣餅です。芋が石垣の形に似ていますね。素朴な味で美味しかったです。達也さんに運営上大切にされていることを伺ったところ、「うちは番台さんとお客さんにお任せなんですよ~」という回答でした。浜脇温泉では番台さんとお客さんが非常に仲が良く、トラブルがほとんどないそうです。また、外国人のお客さん向けの各種掲示も「知る楽しみを取らないように」とあえてやっていないそうなのですが、いつも常連のお客さんによる身振り手振りで自然と解決しているそうです。そういう大らかな雰囲気って良いですね。

 

温泉:別府市営浜脇温泉(べっぷしえいはまわきおんせん)
住所:大分県別府市浜脇1-8-20
電話番号:0977-25-8118
所要時間(車):大分市中心部から18分、大分空港から44分
駐車場:20台(別途、地下に有料駐車場あり)
営業時間:06:30~25:00
定休日:不定休
入浴料:100円

明礬温泉 鶴の湯・へびん湯

明礬温泉 鶴の湯・へびん湯

柴石温泉

柴石温泉