赤川温泉 赤川荘

赤川温泉 赤川荘

Language:

オーナーの池田高明さんと受付前で撮影

大分県竹田市久住町大字久住にある「赤川温泉 赤川荘」を訪問しました。オーナーの高明さんによれば、赤川温泉は源頼朝の時代に巻狩り(今で言う軍事演習)をしていた兵士によって発見されたそうです。近くにある猪狼鹿寺(いからじ)というお寺の古文書に記載があるそうです。ちなみに「赤川」という名称は温泉によって川底が酸化して赤くなることから付けられたそうです。

受付では奥様の長代さんが優しい笑顔で迎えてくれました。

脱衣所です。鍵付きロッカーですので、貴重品も安心ですね。

露天風呂です。泉質は硫黄冷鉱泉で白濁しています。見た目にも成分がかなり濃い感じがします。実際、非常に良質な湯の華が採れるそうです。冷鉱泉でやや冷たいので、内湯で温まってから入るのがおすすめです。ちなみに遠くに見える滝は「雄飛の滝」と言うのですが、昔からお坊さんや修験者が行(ぎょう)を行っていた滝で、以前は「行者の滝」と呼ばれていたそうです。

大分市からいらっしゃった湯めぐりが趣味の剛義さん(左)と千葉からいらっしゃったご友人の隼さん(右)です。お二人ともこちらの泉質に大満足で、さらにこのあとは炭酸泉で有名な七里田温泉へ行くということでした。チョイス間違いないですね!

こちらは内湯です。高明さんによれば、赤川温泉は大分県で硫黄泉が多いエリアと炭酸泉が多いエリアの中間にあり、どちらの泉質も兼ね備えた大変珍しい泉質だそうです。25℃ほどの冷鉱泉が自噴しており、ボーリングすれば、熱いお湯が出るかもしれないけれど、「これを神様がくださったんだから」ということであえてボーリングせずに加温して利用しているそうです。「日本一の硫黄冷鉱泉!」と胸を張っておっしゃっていたのが、とても素敵だなと思いました。

こちらは源泉をそのまま掛け流している冷泉です。加温している浴槽と交互に入る「温冷浴」が推奨されています。飲泉と併せて行うことで、「体の中も外もピカピカになる」と高明さん。温泉の入り方の極み、という意味で、入浴法ならぬ「入浴術」と呼んでいるそうです。

こちらで飲泉ができます。実際、ひどいアトピーが治ったという方がたくさんいらっしゃるそうで、日々の運営は大変だけど、「治った人の人生観が変わるし、人助けになると思ってやっている」とおっしゃっていました。ちなみに硫黄成分の影響で施設の維持は本当に大変だそうです。アルミ製の扉が溶けたり、ボイラーやテレビがすぐに壊れたり。

オーナーの高明さんです。赤川温泉エリアは標高が1100メートルほどもあり、気候的には東北の山間部に近いそうです。そのため、四季の変化にメリハリがあり、毎年、紅葉と積雪が並行するシーンを見られるんだとか。高明さんは「ドラマチック」という言葉で表現されていたのですが、景色が目に浮かぶようなお話ぶりに「いいな、来てみたいな」と感じました。ちなみに新緑の時期も良いそうですよ。

最後に「金魚のIQは8」という話が面白かったので紹介します。高明さんによれば、ある学者が「金魚のIQは8」という研究成果の報告をしていたそうなのですが、IQ8というのはどれくらいの賢さかというと、「今見たものを次の瞬間に忘れている」というくらいの賢さ(賢いのかな?笑)だそうです。「(常に新しい水槽に見えているん)だから、こんな狭い水槽の中にいてもおかしくならずに済むんだな。俺だったら無理だもんな(笑)」と高明さん。その後、じゃあ、賢い金魚ってのは大変ですね、という話で盛り上がったのですが(水槽と金魚のIQの関係性はとても示唆的)、この高明さん、どの話も含蓄に富んでいて面白い上に情熱的な話っぷりで最高に興味深い方です。赤川温泉に行かれた際は是非会話してみて下さい!おすすめします!

 

温泉:赤川温泉 赤川荘(あかがわおんせん・あかがわそう)
住所:大分県竹田市久住町赤川4008-1
電話番号:0974-76-0081
所要時間(車):大分市中心部から1時間21分、大分空港から1時間51分
駐車場:50台
営業時間:10:00~18:00(4~11月の金曜、土曜、日曜、月曜のみ営業)
定休日:毎週火曜日、水曜日、木曜日(12~3月は冬季休業)
入浴料:500円

耶馬渓温泉郷 若山温泉

耶馬渓温泉郷 若山温泉

玖珠温泉 鶴川温泉

玖珠温泉 鶴川温泉