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南九州市川辺町平山にある「川辺温泉」を訪問しました。目印はこの建物。遠目でも目立ちます。これはいったい・・・複雑怪奇で凄い・・・

受付ではオーナーの明美さんが迎えてくれます。川辺温泉は昭和56年頃に先代のオーナーが自らボーリングを行い、自ら建築されたそうです。至る所で先代の天才的なセンスが感じられます。

脱衣所に向かう間の廊下には巨木の隣でヘルメットを被った笑顔の仏像さま（笑）。より安全な形で入浴者を守ってくれています。

脱衣所の真ん中にはこれまた巨木のテーブルが置かれています。きれいに管理されており、鍵付きのロッカーもあります。

浴室は写真左手前から時計回りにかけ湯、ぬる湯、あつ湯、地下水の水風呂となっています。泉質はアルカリ性単純温泉です。お湯にとろみがあり、お湯の中で肌をさわるとつるつるします。あつ湯でしっかり温まり、そのあとに水風呂で体を冷ます。これを繰り返すことで体調が良くなったとあるお客さんが言っていました。

湯口にネット。というのも、この温泉は湯の華が非常に多いために湯の華をネットで濾しているのです。ネットの中には湯の華がびっしり。それでも湯船は細かな湯の華がたくさん舞ってます。相当、成分が濃いんですね！

夕方の時間になると常連の方が多く集まり、体を洗ったり湯船に浸かったりしながら談笑されていました。皆さんほぼ毎日来られています。雰囲気が学校の放課後みたいでとても楽しそうでした。

温泉のある建物の対面に同じような巨木で作られた建物があります。この温泉を上がった後にみんなでビールを飲んで休憩できるようにとお酒好きの先代がこれまた手作りで作られたそうです。パッと見で窓枠が斬新です。巨木の幹をくり抜いてさらにはめ込んでいます！そして、その内部はというと・・・

これまた斬新！巨大な自在鉤に存在感のある大きな鉄瓶が吊るされています。写真では比べるものがないのですが、この鉄瓶は本当に大きいです。圧巻の作りで先代の想像力の豊かさと技術の高さが一目でわかります！今は使用されていないのが残念ですが、見る価値ありです。かっこいい！

このドアもすごいので紹介します。ドアを囲っているのは巨木の幹です。なんだろうこのセンス（笑）。すごいとしか言いようがない（笑）。先代はこれらを設計書も書かずに組み立てたそうです。普通の大きさの木であればまだわかる気がするんですが、巨木をその大きさのまま使った上でこういうふうに組み上げようと考えたところが常人ではないですね。「鹿児島のガウディ」というべき人物です。サグラダ・ファミリアに匹敵する創造性に拍手。

温泉：川辺温泉（かわなべおんせん）
住所：鹿児島県南九州市川辺町平山6180
電話番号： 0993-56-1339
所要時間（車）：鹿児島市中心部から43分、鹿児島空港から57分
駐車場：15台
営業時間：14:00～21:00
定休日：毎週火曜日
入浴料：390円