湯の鶴温泉 四浦屋本店
熊本県水俣市湯出にある「湯の鶴温泉 四浦屋本店」を訪問しました。湯の鶴温泉は湯出川に沿って温泉旅館が並ぶ情緒溢れる温泉街です。四浦屋本店も湯出川沿いにあり、川に架けられた橋を渡って入ります。
オーナーの雄二さんです。6年前に先代のオーナーから引き継がれています。元々、雄二さんは四浦屋本店の隣に子どものころから住んでおり、大人になってからは水俣で建設業をされていたのですが、10年ほど前から温泉を購入しようと熊本県内の色々な温泉地を回って探していたそうです。それが巡り巡って偶然にも自分が住んでいた家の隣にあるこの四浦屋本店を購入することになったとか。ご縁ですね。
四浦屋本店のお風呂は少し珍しい構造をしています。こちらが脱衣所です。鍵付きのロッカーはなく、真ん中の棚に置かれた籠に荷物を置きます。
少し珍しいというのは浴室へ下りる階段です。階段を下りることで源泉に近づいていくんですね。こうすることで、より鮮度の高いお湯に入ることができます。この浴室へのアプローチの時間がわくわく感をかき立ててくれますね。
浴室です。お湯は42~43℃で年中調整されています。夏だと少し熱く感じますが、入ると、「ふ~っ」と声の出る気持ちよさです。湯の鶴温泉には鶴が温泉に浸かって傷を癒していたところを発見した、という言い伝えがありますが、雄二さんによれば、針で縫う必要があるような傷でもこの温泉に浸かることで縫わずに治ってしまったことがあったということです。
湯口です。源泉は55℃とかなり熱いお湯ですが、お湯の量を調節して温度を下げています。源泉は地下150mにあるそうです。ちなみに湯の鶴の他の場所は250mくらいが多いとか。
地元の常連客の武さんと、ご実家に戻る途中でご兄弟で立ち寄った健司・亮一さんです。「宮崎にもいい温泉あるよ~」と健司さん。今度伺いますね!四浦屋本店のお風呂は冬が人気で、冬は100人を超える人がやってくるそうです。最近は海外、特に欧米からの人もこの温泉にやってきているそうです。
湯の鶴温泉を流れる川です。見てるとノスタルジックな気分になります。雄二さんが小さい頃は、四浦屋本店のお風呂から川に出ることができ、川とお風呂を出たり入ったりして遊んでいたそうです。懐かしそうにお話されていました。昔ながらの風景っていいですね。
温泉:湯の鶴温泉 四浦屋本店(ゆのつるおんせん・ようらやほんてん)
住所:熊本県水俣市湯出1434
電話番号:なし
所要時間(車):熊本市中心部から1時間36分、熊本空港から1時間30分
駐車場:約4台
営業時間:09:30~19:00
定休日:毎週木曜日
入浴料:200円