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佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙にある「嬉野温泉　嬉泉館」を訪問しました。旅館を初めて35年目だそうです。嬉野温泉は、元々は近隣の大村や長崎からの湯治客が多かったのですが、最近は美肌の湯として有名になったことで女性のお客さんが増えているそうです。

受付では晃之さんの奥様の美由紀さんが優しく出迎えてくれます。隣にいるのが嬉野温泉のゆるキャラ「ゆっつらくん」ですね。

脱衣所はシンプルなロッカーが並んでいます。

浴室です。入って最初に目に付くのはタヌキですね（笑）。このタヌキは信楽焼でできており、縁起ものだからと晃之さんのお父様のご兄弟が一番の大きいものを贈ってくれたそうです。お湯は炭酸水素塩泉で源泉温度が90～95℃もあるのですが、嬉泉館では加水をしないことにこだわっており、毎晩23時に掃除を行い、朝までにお湯を貯めながら冷やすことで源泉かけ流しのお湯を提供しています。

こちらのお湯は飲用の許可も取っており、胃腸等の整腸作用があるそうです。また、塩味を活かして、味噌汁や湯豆腐、焼酎にも利用されています。

この日、ご夫婦で大村からいらっしゃった常連の哲弥さんです。源泉かけ流しでツルツルした入浴感がお気に入りで、嬉野温泉に来たらここ！と決めていらっしゃるそうです。

オーナーの晃之さんです。源泉かけ流しに加えて、お湯の汲み上げ方式にもこだわっています。なんでも、水中ポンプ式ではなく、エアリフト方式を採用することで、「お湯が練れている」という状態を作り出しているんだとか。「それが肌触りの良さに繋がっているのかも」と晃之さん。温度の調節と泉源の管理は非常に手間がかかるそうですが、こだわってやっていることで温泉通の方がクチコミでいらっしゃるそうです。素晴らしいですね。