小浜温泉 脇浜温泉浴場 おたっしゃん湯

小浜温泉 脇浜温泉浴場 おたっしゃん湯

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オーナーのご家族である宮本純子さんと入口前で撮影

長崎県雲仙市小浜町南本町にある「小浜温泉 脇浜温泉浴場 おたっしゃん湯」を訪問しました。

受付ではオーナーのご家族である純子さんが笑顔で迎えてくれました。

脱衣所にはレトロ感がたまらない木のロッカーが!こちらのロッカーは創業当時から使用されているそうです。鍵は付いていないので貴重品は自己管理をお願いします。

浴場も雰囲気もレトロで素晴らしい!浴槽の底のタイルの色が浮き上がって緑っぽく見えるのがまた良い感じです。雰囲気ありますね。通常2つの浴槽がある場合は片方があつ湯、もう片方がぬる湯と固定されているケースが多く、おたっしゃん湯もあつ湯とぬる湯に分かれてはいるのですが、どちらの浴槽があつ湯なのかぬる湯なのかは常連の方のお湯の調整次第だということです。珍しいシステム!

塩化物泉であるおたっしゃん湯、数ある塩湯の中でもとても柔らかく入りやすいのが特徴です。源泉温度は90℃程度あるのですが、掃除後から少量のお湯を掛け流し、冷ましながら朝5時頃までにお湯がいっぱいになるようするそうです。その後の温度調節は常連のお客さんがするそうで、掛け流しの湯量を調節したり、お湯の流れてくる口に飲泉用のコップを置いて各浴槽に流れる湯量を調整したりしているそうです。その具合によってどちらの浴槽があつくなるのが決まるのだとか。

75歳の文雄さんはおたっしゃん湯が好きで、ここ10年間はほぼ毎日通っているそうです。

おたっしゃん湯は1937年に純子さんのお祖父さんが創業されたそうです。そしてお風呂や建物は創業当時のままの状態のものを極力残しているそうで、昭和レトロの雰囲気がしっかり残っています。またこちらの温泉の名前の由来ですが、お祖母さんのご姉妹に「たつ」さんという方がおられたそうで、その方の名前から「おたっしゃん湯」と名付けられたそうです。純子さん曰く、たつさんはとても活発で人気のある方だったのではとのことでした。

おたしゃん湯は地元の漁師や農家の方々に愛される昔ながらの温泉です。腰痛やひざ痛などにとてもよく効くそうで、手術が必要と医者に言われた方も、こちらの温泉に通っているうちに治ったのだとか。漁師の人からは仕事前に入れば一日しっかり働ける、農家の人からは作業後に入浴すればぐっすり眠れて、翌日疲れが持ち越さないと評判だそうです。昔から地域の方達の生活にしっかり根付いた温泉なんですね。

 

温泉:小浜温泉 脇浜温泉浴場 おたっしゃん湯(おばまおんせん・わきはまおんせんよくじょう・おたっしゃんゆ)
住所:長崎県雲仙市小浜町南本町7
電話番号: 095-774-3402
所要時間(車):長崎市中心部から1時間8分、長崎空港から1時間10分
駐車場:9台
営業時間:日の出~21:00
定休日:年中無休
入浴料:150円

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